前に書かせていただいた「トウモロコシの話」の続報です。
私たちが食料を届けている子ども食堂を見学してきました。
東京都稲城市の「もみの木保育園」。週2回、子どもを中心に地域の皆さんに食事を提供、加えて野菜、果物などを配るパントリーも週1回開催しています。
訪れたのは水曜日のお昼前。明るく、こざっぱりとした園内の一室で母子10人ほどが昼食を始めるところでした。この日のメニューには、私たちが届けたトウモロコシを使っての「トウモロコシご飯」がありました。
試食させていただきましたが、トウモロコシの甘さと、ほんのりと塩味のきいたご飯が微妙な味わいで、とても美味でした。塩、お酒少々、それにトウモロコシの芯も短く切って入れて炊き上げると、出汁が効いて美味しいとか。
メニューはほかに「油淋鶏、キャベツのゆかり和え、大根の煮物、トマトの中華サラダ、人参といんげんの味噌汁、オレンジ」と豪華。私たちが提供した食材をたっぷりと使っていただき嬉しかったです。
大人は300円、高校生以下は無料なので、皆助かることでしょう。
調理は同保育園公益事業部長の田中逸美さんをリーダーに職員1人、ボランティア2人が担当。この日用意したのは26食分。午後遅くには民生委員の紹介を受けたお年寄りもやって来るそうです。
金曜日は子どもが多く、37食を用意するとのことです。
目についたのは幼い子どもを連れた若いお母さん。「子育てに追われ、ゆっくり食事の用意ができないというお母さん方が来ますね。子育て中のお母さんは意外と孤独なんですよ。若いお母さん方がつながる場になればいいと思います」と田中さん。
ソスペーゾ多摩の活動方針は「食事を満足にできない子どもたちへの支援」
でも場所によっては、恵まれない子どもの食堂だけでなく、若いお母さん方の交流場所としての食堂があってもいいのかもしれません。それが子どもたちの幸せにつながれば。