サッカーワールドカップ(W杯)北中米大会決勝トーナメント第1戦で、日本代表はブラジルに2-1で惜しくも敗れました。
「ワールドカップでブラジルを倒す」と本気でそう思って臨んだ日本でしたが、やはり世界のサッカー王国の厚い壁に跳ね返されました。ブラジルの勝負強さは誰もが認めるところですが、日本代表キャプテン板倉滉は「こんなところで負けるチームではなかったから悔しい」と無念の表情。多くの人も同じ想いでしょう。できれば、あと2試合くらい(ベスト8まで)日本代表の試合を楽しませてもらいたかったですね。
「王国の底力に圧倒されながらも懸命に踏みとどまった日本代表のプレーは、間違いなく世界の多くの観客の心をつかんだ」。友人のスポーツジャーナリスト船原勝英氏は私へのメール通信で、日本代表の健闘をたたえています。しかし同時に、現実の厳しさを鋭く指摘します。
「オランダ、スウェーデンと組んだグループリーグはともかく、勝ち上がった決勝トーナメントの対戦相手がFIFAランク5位のブラジルか、6位のモロッコというのは厳しすぎる。
『優勝』を目指す以上、どんな相手と当たっても勝たなければならないのだから、力が足りなかったというほかない。
それでも、三笘薫、南野拓実、久保建英らキープレーヤー3人が不在で、ここまで闘い抜いたのは力が上がった証拠です。粒ぞろいの好選手がひしめいているのは確かですが、欧州のビッグクラブでエース級の働きをしている選手は1人もいない。優勝をうかがうようなチームには必ず怪物級の選手がいるが、そういう存在なしにベスト4入りするのは難しい気がする。
今後はチームとして日本の持ち味を高めつつ、規格外のゴールゲッターの出現を待つ(見つける、育てる)しかない。」
私にとってW杯はこれで終わったわけではありません。これからベスト8、ベスト4、決勝と戦いが進んで行くと、世界最高レベルのプレーを見る楽しみが待っています。W杯の黄金トロフィー(注1)を手にするのはどこか。今大会でもヒーローが誕生するのか。まだしばらくはTV中継にくぎ付け、寝不足の日が続きそうです。
チケット価格が異常なまでに高騰、「金儲け至上主義のW杯」との批判を浴びる今回の北中米大会。閉幕して熱が冷めた時に、世界はこの大会にどのような評価を下すのか、その点にも大きな関心があります。
私たちソスペーゾ多摩とつながる家庭の子どもたち、W杯を応援しましたか。日本各地で子どもたちが参加できるパブリックビューイングや応援イベントが開催されたようです。サッカーが好きな子も、そうでない子もいるでしょう。
それでも、W杯での日本代表の戦いぶりは、多くの子どもたちにスポーツの楽しさや夢を届ける大事な役割を果たしたと思います。 (有道)
(注1)過去に2度盗難に。1966年に英国で。次いで優勝国として永久譲渡されたブラジルで1983年に。英国ではその後、発見、回収されたが、ブラジルでは未発見。金の延べ棒に溶かされたという話も。今のトロフィーは3代目で純金製。本体はスイスで厳重に保管され、優勝チームはレプリカを本国に持ち帰る。
📷 燦然と輝くW杯優勝トロフィー
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