拝啓 梅雨の季節を迎え、不安定なお天気が続きますが、皆さま、いかがお過ごしですか。
野菜や果物、お菓子など食料を受け取る際に、皆さんが必ず書いてくれる「感謝のメッセージ」。いつも、ありがとうございます。私たちボランティアは皆さんと直接、顔を合わすことが少ないので、この寄せ書きは大きな励みとなっています。
フードバンクからの食品は量的にも、また品種の面でも皆さんのご期待に沿えないことがあります。それでも寄せ書きにはいつも「ありがとう。美味しいです」との文字が並んでいて嬉しいです。
最近は、企業などから食料を調達するのが難しくなっていますが、子どもたちがお腹をすかせないように、私たちも精一杯頑張ります。
梅雨の後は猛暑。皆さんは自転車や徒歩の方も多く、辛い季節ですね。お身体大事にお過ごしください。 敬具
今回は、子どもたちへ食料を渡すお手伝いをする多摩市聖ヶ丘の「祥鶴」( しょうかく、荒井永理代表理事)を紹介します。
ソスペーゾ多摩は規模が小さなフードバンク団体なので、個別配達できる態勢になく、各家庭へ食料を渡すのは「祥鶴」のような「中間支援団体」にお願いしています。「祥鶴」の本業は一般社団法人のデイサービス。その傍ら、食料配布(「パントリー)と子ども食堂を通して地域の支援活動を続けています。いずれも、荒井代表とボランティアによる無料奉仕です。
ソスペーゾ多摩が提供する食品に加えて、政府の補助物資のほか、地元支援者が寄贈する農産物や食料物資を配ります。配布先は現在、約30~40世帯。ひとり親家庭が多く、基本的に毎土曜に平均1世帯あたり5kgほどの食料を配っているそうです。
ここの特色は、配布先の家庭をきちんと登録。各家庭のお母さん方と付き合う中で、配る側がプライベートに配慮しながら、子どもの数、家族の健康状態など事情を把握していることです。支援する側と、される側が女性同士、お互い話しやすいということもあるのでしょう。
フードバンクは「本当に困っている家庭」に食料を届けているのか、支援対象者の特定にいつも頭を悩ましています。ここ「祥鶴」では配る側が各家庭の情報を持っているため、的を絞って、きめ細かい配布が可能となります。
もう一つの特色は、支援家庭のお母さん方が食料を受ける一方で、食料の整理、仕分け作業などにボランティアとして参加している点です。自分が助けてもらう代わりに、他の人を助けるという仕組みです。私たちソスペーゾ多摩からも2人が毎週、ボランティアとして配達、仕分け作業の応援に入っています。
荒井代表理事によると、「祥鶴」では、飼っていたシェルティ犬が地域の人気者で、学校帰りの子どもたちが集まるようになり、最初はお菓子などを配っていたのが子ども食堂「ほくの家」に発展、5年ほど前から生活が大変な家庭の子どもたちに食料配布を始めるようなったということです。
食料配布の一方で、今は子ども食堂を毎月1度、お昼に開いています。子どもは無料、大人は「自由料金」。食事をお弁当のかたちで取りに来る子どもたちもいます。
私が訪問した日は大学生も含むボランティア4人が手伝い、30食分を用意。ちょうど女性中学生2人と、親子4人連れが昼食の真っ最中でした。コロッケカレーにスープ、サラダ、デザートが付いてかなりのボリューム。女子中学生は「ここのカレーはすごく美味しい。タダで食べられるも嬉しい。友達と一緒にいつも来る」と笑顔を見せていました。
私も試食してみて「人気が出るはず」と納得しました。 (有道)
📷 食堂案内板のそばに立つ子ども見守り犬「あお」(シェルティー=シェットランドシープドッグ)。初代の「ほく」はこの世を去った。
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