2026/10/11

「落穂拾い」に魅せられて

  豪雨続きの異常な夏も終わり、10月に入って秋の青空が広がるようになりました。

 先週の晴れた日、山梨方面へ出掛け、甲府市にある山梨県立美術館を訪ねました。お目当ては、ここに収蔵される19世紀フランスの画家ミレー(注1)の作品です。

 「ミレーの美術館」として親しまれる同美術館には、代表作として知られる「種をまく人」、「夕暮れに羊を連れ帰る羊飼い」、「落穂拾い、夏」(注2)をはじめミレーの油彩画12点のほか、同じ時代にミレーとともに活躍したフランスの画家など多数の作品が収蔵されています。ミレーに魅せられて、私も毎年1回は必ず、この美術館を訪れます。

 古い時代のフランスの農村風景を描いたミレーの作品には、いつも心を揺さぶられます。「落穂拾い、夏」は、粗末な帽子を被った3人の農婦が収穫作業が終わって、畑に残った麦など作物の穂を黙々と手で拾い集める様子を描いたものです。茶色、黄土色の落ち着いた色調で、大地に働く人々を詩的に美しく映し出しています。

 「落穂拾い」とは何なのか。 

 聞いたことはあっても日本では耳慣れない言葉なので、少し調べてみると、「欧州の中世から近世にかけて、農村共同体が社会的弱者を保護、扶養するために、収穫後の耕地に残された稲穂や麦の穂を老人や寡婦、孤児らに拾うことを許した慣習」 (世界大百科事典、平凡社)とあります。

 さらに、別の宗教関連書は「畑の収穫をするときは、隅々まで刈りつくしてはならない。落ちた穂を拾い集めてはならない。それらは貧しい人のために残しておかなければならない」という旧約聖書の教えも紹介していいます。「落穂拾い」は宗教的意味を持つ「弱者への救済行為」だったのですね。だからでしょうか、ミレーの作品には宗教画のような厳かな雰囲気を感じます。

 ミレーは、パリなど都会の華やかな生活ではなく、地方の名もない、貧しい農民の姿を描き続けた画家です。落穂を拾う3人の農婦の姿を描くことで、19世紀フランス農村の貧しい農民たち、労働者たちへの尊厳を訴えたかったのでしょう。物質的に豊かではなかったこの時代でも、人々の「助け合い精神」が社会慣習として広く認められていたことに驚かされます。

 「落穂拾い」は農村社会の近代化とともに、19世紀末には欧州でも消滅したと言われますが、この「助け合い精神」は現代でも形を変えて生きているように思います。フードバンク活動もそのひとつでしょう。

 だだ、当時の「落穂拾い」と現代のフードバンクは微妙に違うところがあります。「落穂拾い」は「収穫物の一部を刈り取らずに弱者のために畑に残すこと」。「余った食料」ではありませんでした。これに対し、現代のフードバンクは「余った不要な食料を弱者のために提供すること」。弱者に分け与えるものが「貴重な収穫の一部」か、「不要な余りもの」か、という違いです。なので、現代のフードバンク活動は常に、「食品ロス解消」と連動して位置づけられることが多いのです。

 生産性が低く、収穫にも余裕がなかった19世紀フランスの農村と、大量生産で無駄な食品の処分に悩む現代では時代状況が違います。結果として、「現代版落穂拾い」が余剰生産物を多く利用するのは、やむを得ないことです。個人的には、「食品ロス解消」のためにフードバンクが利用されることに「何かなあ・・」と引っ掛かりを感じることがありますが、「もらう側」にとっては、食料さえ手に入れば同じことです。

 19世紀と比べると、現代社会では福祉制度も発達、「弱者救済」の体制は整備され、暮らしやすくなったはずです。それでも貧富の格差だけは昔も今も変わらず、どこの国でもフードバンクに頼る人が増えていると言います。

 いつの時代でも、形が違っても「他人を思いやる心」は大事にしたいものです。 (有道)

(注1)ジャン=フランソワ・ミレー(1814~1875)。自然をありのままに描くバルビゾン派の画家の一人。
(注2)1853年作。38.3×29,3cm。4年後に制作された大作「落穂拾い」(パリ・オルセー美術館収蔵)の原画に当たる。モチーフや構図もほとんど同じ。

 📸 「落穂拾い、夏」=山梨県立美術館HPより 

📸 同じく代表作「種をまく人」=山梨県立美術館HPより

2026/10/04

かぼちゃ好きですか

  つい先日、寄贈を受けた野菜の中に「かぼちゃ」がありました。

 フードバンクとしては珍しい野菜。ありがとうございました。かぼちゃは日持ちが良く、青果会社も余さずスーパーなどに出荷するので、フードバンクには回って来ないのです。今回は注文の「行き違い」で、偶然にも余剰品が出たということです。ただ数が少なかったので、多く配ることができず、受け取った家庭はラッキーでした。

 かぼちゃは夏の野菜か、秋の野菜なのか、気になったので調べてみました。参考資料によると、収穫の旬は7月~8月ですが、少し時間を置いて追熟させるので、美味しくて安く買えるのは9月-11月だそうです。「秋の味覚」と言っていいでしょう。

 特に10月に注目されるのは、やはりハロウィーンの影響ですね。アメリカで秋の収穫の祭りに、かぼちゃでつくった魔除けのランタンを飾る風習があり、今は日本でも、この時期になると「かぼちゃランタン」や「かぼちゃのお菓子」が店頭に並びます。渋谷で仮装した若者が大騒ぎするのもハロウィーンです。

 かぼちゃ料理と言えば、「煮物」が真っ先に思い浮かびます。砂糖と醤油の味がしっかりと染みた「かぼちゃの煮物」は和食料理の定番。かぼちゃはこのほか、天ぷら、スープ、炒め物、コロッケ、サラダなど和・洋・中、さらにはスイーツと、どんなメニューにでも使えます。

 でも、若い世代には、食材としてのかぼちゃの魅力は「いまひとつ」だとか。食品メーカーの各種調査を見ると、まず若い世代は「煮物」を食べる人が減っています。煮物は「お年寄りの食べ物」としてのイメージが強く、「おしゃれ度」も低いということでしょう。ポタージュなど洋風メニューがありますが、これも「インスタントやレトルト商品で十分」という人が多く、かぼちゃを、まるごと1個買って行く人は珍しいようです。

 「皮が硬く、包丁を入れると滑って手を切る」など、調理に手間がかかることも敬遠される大きな理由なのでしょう。だからスーパーで並んでいるのは、大半が「カットもの」「冷凍もの」です。

 ところで、かぼちゃの原産地はどこか、ご存じですか。調べて見たら、中南米でした。前にも紹介した、「トマト」「ジャガイモ」「トウモロコシ」も南米原産。アンデス原産の作物に人類がどれほど助けられたか、つくづく思います。

 日本には16世紀に渡来したポルトガル人が鉄砲と一緒に伝えたと言われます。「種子島の鉄砲」は有名ですが、かぼちゃは意外と知らない人が多い。

 これについては、私にも懐かしい思い出があります。中学生の時でしたか、何かの本で読んで、「ポルトガル人がカンボジアから運んで来た野菜なので、『かぼちゃ』という名前になったらしい。これ本当だってば」と自慢げに紹介したところ、「ほら話だろう。アハハハ」と誰にも信じてもらえませんでした。

 聞いたことがあると思いますが、かぼちゃは戦中、戦後の食糧難の時代、お米の代わりに日本人の命をつないだ貴重な食料でした。①栄養価が高く米の代用食となり得る②栽培が簡単で、寒冷地、痩せた土地でも育つ③保存性が高く、実だけでなく茎や葉も食べられる—。日本人は大変お世話になったのです。

 子どものころに毎日かぼちゃばかり食べたので、「かぼちゃの顔は二度と見たくない」と言う人が私の親の世代には結構いました。「悲しくて辛い時代の食べ物でなく、ハロウィーンで子どもたちが、かぼちゃのケーキやプリンを食べられる今の時代を幸せに思う」という年配者の言葉がよく分かります。

 私たちソスペーゾ多摩が配る野菜ひとつとっても、それぞれ長い歴史があるんですね。かぼちゃは、レシピや調理方法を工夫すれば美味しく食べられる野菜。価格もそれほど高くないので、皆さんもお弁当などの食材として使ってみたらいかがですか。歴史を考えながら食べると一味違うかもしれませんよ。

 日本では12月の「冬至」に、かぼちゃを食べる伝統があります。     (有道)  

📸 ホクホクして美味しい 

📸 和食の定番です 

📸 華やかなハロウィーンの飾り

2026/09/28

「中秋の名月」は雲の中

  先週、9月25日は「中秋の名月」(十五夜)でした。

 澄み切った秋の夜空に浮かぶ満月は美しいものです。9月に入ってもずっと雨、雨、雨のお天気なので、「今年のお月見は無理」と諦めていました。昔の人は、天気が悪くても「雨月(うげつ)」だとか「無月(むげつ)」とか呼んで、見えない月に思い馳せて風情を楽しんだそうです。

 今はネット中継で別の地方の「お月見」を楽しむ人がいますが、当日は私の住む地域で、薄い雲の陰にうっすらと月らしき姿を見ることができました。今年は「中秋の名月」と、天文学上の満月が2日ほどずれる珍しい年と聞いていました。結局、左側がわずかに欠ける「中秋の名月」は確認できませんでした。

 気候変動による異常気象が続く中で、「秋の夜長にゆっくりと月を眺める」といった楽しみも、いずれ昔物語になってしまうのでしょうか。

 ソスペーゾ多摩が届ける野菜や果物を見ると、もうすっかり秋の気配。先日配った栗は子どもたちに喜ばれました。子ども食堂「ほくの家」のお母さんや子どもたちから御礼のメッセージ(9月19日付)が届きました。ご紹介します。

(原文ママ、名前はイニシャル)

皆様のあたたかいご支援に心から感謝しています。ありがとうございます!

・米に くだものに いっぱいありがとう(S)=子供の大きな字で

・栗を見てびっくり!!💛とても嬉しいです!! ありがとうございます(I)

・ものすごく助かりました。(R)

・食欲の秋🍁🍁ですね!いつも野菜やたべものをありがとうございます。秋楽しみます(S)

・栗、柿沢山ありがとうございます。秋の味覚ですね!!毎回いただく食材を見て、1週間何を作ってあげようか?と考えながら家路についています(K)

・いつもありがとうございます!(Y)

・いつもありがとうございます。栗とっても嬉しいです🔶🔶!!!

・いつもありがとうございます😊 旬な栗いただけて嬉しいです。大切にいただきます(Y)

・いつもとても助かっています。用意などもありがとうございます。おいしくいただ  いています(S)

・いつも本当にありがとうございます!!貴重な食材の数々…。子どもたちもおいしく大切にいただきます (K)

・いつもありがとうございます。お野菜、卵、助かります(H)

・いつも多くの食材ありがとうとうございます。とても助けてもらっています(H)

・いつもありがとうございます(O)

・今日もたくさんありがとうございます(Y)

・いつも助かっています。ありがとうございます!(O)

=====     (有道) 

📸 月より団子

 📸 「ほくの家」の感謝メッセージ

再び留学生の感謝メッセージ(6)

  日本語を学ぶ東京さくらインターナショナルスクール(多摩市関戸)からの感謝メッセージ6回目、最終回です。

 すべてのメッセージをじっくり読ませていただきましたが、皆さんの日本語の上達の速さにはびっくりします。漢字や文法を覚えるには時間がかかるので、まだまだ未熟な点はありますが、どれも自分の感謝の気持ちが相手にきちんと伝わる文章です。漢字や文法ができても、気持ちの入っていない文章は誰も読みません。言語を学ぶということは、そういうことだと思います。

 これからも日本語の勉強頑張ってくださいね。ソスペーゾ多摩も応援します。
拍手!!パチパチパチ
👏👏👏

 最終回は上級クラスのメッセージです。(原文ママ、カッコ内は名前と出身国)

【上級ⅠBクラス】

・いつも毎週果物持ってきてくださり、本当にありがとうございます😊(カピル)

・お野菜と果物をありがとうございました。とてもうれしいです。おいしくいただきます(ベトナム チ)

・本当にありがとうございます。皆さんのおかげで私たち学生はとても助かっています。私たちの気持ちを理解。いつも私たちのためにたくさん果物と野菜を送っていただき改めてありがとうございます(オリスズタ)

・毎週いつも果物をくださり本当にありがとうございます。いつも感謝しています。あなたのやさしさは忘れません(スレスタ・ユニス)

・おいしい食べ物をありがとうございます。とても幸せな気持ちになります。これからもがんばっています🌼🌼(ベトナム リーヴァン・チュン・カイン)

・本当にありがとうございます。いつも新鮮でおいしい野菜を届けてくださり、わたしたちの生活を便利でゆたかにしてくださり本当にありがとうございます。みんな様のおかげでとてもたすかっています😊😊(ラウトカリスマ)

・😊いつも私たちのために、美味しいご飯やいろいろなおかずを送ってくださり本当にありがとうございます(*^-^*)(メリナ)

・いつも毎週、果物を持ってきてくださり 本当にありがとうございます😊😊(カピル)

・おいしい食べ物とくだものをありがとうございました…♡とてもうれしかったです…😊(ダバ・スムリティ)

・いつも新鮮な野菜や果物を届けてくださり、ありがとうございます😊(マニサ)

・いつも親切に対応してくださりとても感謝しています。助けていただき本当にありがとうございます(ビケアシス)

・Fantastic Produce! Merci beaucoup! (チョウ ケツ)

・いつもおいしいやさいや くだものをありがとうございます。Thank you(シムラン)

・おいしいやさいくだものをありがとうございます。ほんとにかんしゃしていますThank you(ディパ)

=====    (有道)

📸 上級ⅠBの皆さん

 📸 辞書を引きながらメッセージを書く


📸 感謝の寄せ書き

外国人留学生の感謝のメッセージ(5)

  日本語学校の東京さくらインターナショナルスクールの外国人留学生からの感謝メッセージ第5回です。

 180人以上の学生全員がメッセージを送ってくれたので、こちらも感激して、全員の分をもらさず紹介することにしました。かなりの分量となり、掲載に時間がかかりました。待っていた学生たち、ごめんなさいね。

  今回は上級クラスです。 (原文ママ、カッコ内はお名前と出身国)

【上級ⅠAクラス】

TSIS上級ⅠAクラス フードバンクのみなさまへ♡❤💛

・FOR YOU お野菜をたくさんいただきありがとうございました。しんせんな野菜で、とてもうれしかったです。大切に料理して、おいしくいただきます(ベトナム人 リン )

・いつもありがとうございます。ラーメン🍜や食べ物は本当においしかったです。もう一度、本当にありがとうございます(アン=ベトナム)

・いつもおいしい果物、野菜をくださってありがとうございます❤💛(ネパール リタ)

・いつもありがとうございました。本当に感謝しています。これからもよろしくお願いします(ナム)

・いつもお世話になっております。おくってくれた野菜🥬🥔🥔やくだものはとてもおいしかったです。誠にありがとうございました(ウズベキスタン ムハマド)

・いつも果物🍊🍑や野菜を持って来てくれてありがとうございます。よろしくお願いします(モハン 国はネパール)

・おいしいくだもの🍓🍐🍐おくってくださってありがとうございました(ブダ・アンザナ国 ネパール)

・温かいサポート本当にありがとうございました。すごく助かりました(?)

・おいしいくだもの🍏🍏おくってくれてありがとうございました(ナミタ 国 ネパール)

・いつも親切にしていただき心から感謝しています。これからもどうぞよろしくおねがいします🔶🔶🔶(ティカ ネパール)

・いつも食べ物をくださって、ほんとうにありがとうございます(グエン・リン=ベトナム♡)

・おいしい果物🍎🍏送ってくださりありがとうございました( プラティマ💛、ケシシウ・クマリ💛 いずれもネパール)

・FOR YOU いつもありがとうございます。毎週食事のメニューを増やしてくださりうれしいです(スリザナ ネパール)

・ありがたい気持ちでいっぱいです(中国人より)

・一番ありがとうございました。美味しい果物🍐🍎送ってくれてありがとうございました(チャンド・スレシ=ネパール)

・いつもありがとうございました。とてもおいしいかた。くだものおくってくれます( アサ=ネパール)

・いつもおいしい野菜🥒🥒🥒や果物などたくさん届けて頂きありがとうございます。学生はみんな木曜日の配達の日を楽しみにしています。これからも宜しくお願いします(小山=学校職員)  

=次回に続く=       (有道) 

📸 上級ⅠAの皆さん 

📸 メッセージ表紙 

📸 寄せ書きメッセージ

2026/09/21

そして「米離れ」だけが残った

ここへ来て、お米の価格が大きく下落しています。

各種報道によると、9月初めの段階で全国の店頭平均価格が2年ぶりに5キロ3,000円を割ったということです。自宅近くのスーパーでは5キロ2,500円前後のお米を見ます。今年初めには4,500円近い最高値をつけていたので、ほぼ半額近くに下落、いや暴落です。

諸物価が軒並み値上がりする中で、食卓を支える主食の値下がりは消費者にとって朗報となります。お米の高騰に苦しんだ消費者としては、「ほれ、見たことか」と言いたくなりますが、生産者のことを考えると、手放しで喜ぶわけにはいきまません。

私たちフードバンクも今回のお米の高騰には振り回されました。特に、私たちが支援するような家計に余裕がない家庭は直撃を受けました。4,000円を超えるお米にはとても手が届きません。以前は5キロ2,000円台で買えたのです。2025年6月22日付のこのブログでは「ご飯のお代わりを遠慮する小学生」の話を紹介しました。

ソスペーゾ多摩も、企業などから提供されるお米がガクンと減りました。ある企業(ジョイパックレジャー社)は地元農家から高価格で買い上げてお米の提供を継続。生協パルシステム東京は「申し訳ないが、お米をどうしても確保できない」として、代わりに2度にわたり大量のパンを提供してくれました。ソスペーゾ多摩はこの2年近く、協力企業の理解を得て、量は減りましたがお米を少しづつ配り、フードバンクとしての責任をなんとか果たしてきました。

コメ価格高騰は2024年、前年のコメ不作に加えて、新型コロナ禍が終息してインバウンドと外食産業の回復、需要が急に拡大したたことで始まりました。業者内の集荷競争も価格の高騰に拍車をかけたのです。

ところが、25年に入ると天候に恵まれて豊作となり、政府備蓄米放出、海外からの輸入米が増えて、一転して供給過剰になりました。しかし、消費者に広がった米離れで需要は元に戻らず、現在の価格大幅下落を招いた、というのが、これまでの経緯です。

農産物価格はもともと、気候による収穫の豊作・不作、経済情勢、需要などに大きく左右されるものです。特に日本では、政府が需要を予測したうえで、多額の税金を注ぎ込んで主食のコメの価格維持、生産者保護政策に力を入れています。なのに、今回のように消費者を苦しめる高値誘導、生産者を苦しめる価格急落という一連の乱高下がなぜ起きるのでしょうか。どうみても、農政の失敗としか言いようがありません。長期的な見通し、実態把握ができない日本のコメ農政の構造的・政策的欠陥です。

異常気象、生産コストの増大など、最近のコメ生産は不確定要素が多く、突発的に需給バランスが崩れ、コメ価格乱高下がまた起きる可能性は十分にあります。今回のコメ価格乱高下を反省し、コメ生産、流通政策をただちに見直す必要があると思います。

すぐに改革してほしいのは「コメ流通業界の不透明性」です。「コメは倉庫にありますと言いながらスーパーの棚は空っぽ」「政府備蓄米が放出されたのに、一向に店頭へ届かない」などの不思議。「コメ価格がなぜ高騰するのか」誰も解説できない不思議。こうした消費者の疑問に政府からの説明が不十分なので、消費者の不安は強まるのです。

生産コストの上昇で苦しむ生産者は、価格アップに救われたのは事実ですが、今は、価格下落で借金も返せず、廃業に追い込まれる人も出るのでは、とも心配されます。結局、「令和の米騒動」で誰が得したのでしょうか。

消費者の間では確実に「米離れ」が進みました。フードバンクも、米ではなくパスタや麺類の配布を増やさざるを得ませんでした。「お米さえあれば、お腹を満たすことができる」と言っていた子どもたちが、パスタや麺類の味になじんだ後に、再び「白いご飯」に戻ってくるのでしょうか。

私自身、もともと「日本のお米大好き人間」ですが、今や麺類、パスタ、外国産(タイ)米を使った食事のメニューが増えました。もともとエスニック料理が好きだったので、あまり抵抗がありませんでした。    (有道) 

 📸 近所のスーパーには値下げしたお米が並ぶ

再び留学生の感謝メッセージ(4)

  日本語を学ぶ外国人留学生からの感謝メッセージ4回目です。今回は中級クラスの皆さん。私たちが配る食料は、人数が多いので一人に行き渡る量が少ないのですが、それでも皆が喜ぶ様子伝わってきます。

 漢字は難しいのでしょう。まだ平仮名書きが目立ちます。でも、「くださり」「いただき」など丁寧語の表現も上手に使い、それぞれ心温まるメッセージです。

【中級ⅡAクラス】

・私たちのために野菜を届けてくださり本当にありがとうございます。どれもしんせんでおいしいです。みなさんのサポートはわたしたちにとてもたいせつです。ほんとうにありがとうございます。💛(ヨギ・マラジェ)

・いつもありがとうございます。やさいとくだものなどをもらって本当にうれしいです。しあわせなきもちです😊😊(^^♪( ^)o(^ )(リュウ)

・ボランティアのみなさんへ いつもおいしいくだもの🍊🍎や やさい🥬🍆🥒をもってきてくださって とてもうれしくなったです。おからだにきをつけてください。ほんとうにありがとうございます。(カウォル・ギタ)

・ボランティアのみなさんへ いつもおいしい やさいやくだものくださり本当にありがとうございます。とてもおいしいです。こころからかんしゃしています。(ロカガンガ)

・こんなにたくさんの果物🍌🍊🍑を持ってきてくださって、本当にありがとうございます。とてもうれしいです。(サルギラ)

・いつもおいしいやさい🥒🍆をそだててくださって本当にありがとうございます。みなさんのおかげで 毎日おいしくたべることができます。😊😊😊(ブンマガル・サンデヤ)

・おいしい やさいやくだもの🍅🍅をありがとうございます。とてもうれしいです。たいせつにいただきます。(ビケスニタ、コードバン)

・いろいろなやさいをくださり本当にありがとうございます。こころからかんしゃしております。(チャウダリ・ラクスマン、ギリ・ヘムラジュ💛)

・いつも美味いやさい🥒🥒🥕🥕やくだものをくださり本当にありがとうございます。(バガル・ビクラムシン、カルキ・バブ)

・やさい🥕🍆やくだものを 私たちのために よういしてくださってありがとうございます。(ギリヘムラムジュ)

・くだもの🍎🍊はうれしいです。おいしくたべています。どうもありがとうございます(なまえ デウグラジスコン、クリワル・ナルバレ)

・やさいをくださって本当にありがとうございます。とてもたすかります。皆さんのやさしさにこころ❤💛からかんしゃしています。(ザンギダ)

・やさいやくだものを わたしたちのために よういしてくださり、ほんとにこころから ありがとうございます。😊(カンリガンガ)

【中級ⅡBクラス】

Tokyo Sakura International School
中級ⅡBクラスからフードバンクのみなさまへ

・いつも たべものやみず やさい🥕🥒を ありがとうございます。みなさんのやさしさ😊😊で たくさんのひとがたすかっています。ほんとうにありがとうございます。(バデウワル・クリス)

・フードバンクのみなさんへ いつも食べ物や飲み物🍹🍹🍹をありがとうございます。みなさんのおかげでとても助かっています💛💛💛。これからもお体に気をつけてください。本当にありがとうございます。(ガハ・ヤム・バハズル)

・いつも果物🍎🍑🍓くださり ありがとうござあいます。とてもうれしいです。(アディカリ・エケンドラ)

・いつもくだもの🍏🍌🍊くださりありがとうございます😊😊。とてもうれしいです。( ^)o(^ )!(^^)! (ブール・ヤギャリリ、マニサ、ブダミナ、オリティカ・クマリ、スナル・ラグンニ、ヨウ・キン・ギョウ、ケシ・サリナ、プン・ジャンマヤ、ラワル・カリスマ、リメイブン)

・果物ややさい🥔🍆🍆をくださり ありがとうございます。(アルジュン、サミタ)

=次回に続く=      (有道) 

📸 中ⅡAクラスの生徒たち 

📸 中ⅡAクラスのメッセージ 

📸 中ⅡBクラスの色紙 

📸 中ⅡBクラスのメッセージ