食の支援活動を続ける東京都内フードバンク団体の交流会が先週、都内で開催されました。
東京都生活協同組合連合会の主催で、都内のフードバンク22団体のほか、都内一部地域の社会福祉協議会、生協団体および同連合会関係者が参加。私たちソスペーゾ多摩も出席しました。
交流会は、同じ志を持つフードバンク仲間が集まり、それぞれ日常活動で抱える現場の切実な悩みや困りごとを話し合い、解決策のヒントを探るのが狙い。「組織運営」「調達」「人間関係・メンタル」などテーマごとに6つのテーブルに分かれて意見交換しました。
会場ではさまざまな報告や意見が出ましたが、どの団体にも共通するのは「利用者(食料受給希望者)が右肩上がりの一方で、スタッフ(ヒト)、資金(カネ)、食料(モノ)の確保が厳しさを増している」という現状でした。
運営・財政面についての報告では「家賃上昇で倉庫の確保が難しく、地域の集会所などを渡り歩いている」「補助金申請がまったく認められない」「ガソリン代の高騰で配送コストが上昇」などの問題点が指摘されました。
人事面でも「スタッフの高齢化」「ボランティアが集まらない」「配達ドライバーを確保できない」といった声も。
食品調達・配布については「お米が確保できず苦しい」「配る食料を十分に調達できない」「野菜は大根、イモなど長持ちするものしか配れない」「まったく調理しない家庭もあり、レトルトなど加工食品に希望が偏る」などの報告が相次ぎました。
多くの団体が苦労する資金調達の問題では「政府や自治体からの補助金だけでなく、企業や近所の神社、寺院などに寄付を積極的に頼み込む」「寄付を増やすには法人格の取得も」という取り組み事例が紹介され、スタッフ確保に関しても「地元や近隣の大学などに声を掛け学生の応援を頼んでみたらどうか」「ネットを通じて広く募集する」などの助言がありました。
このほかの報告でも、多くのフードバンクが現在の厳しい経済状況下で難題を抱え、運営に苦労している様子が明らかになりました。簡単に解決策が見つかるわけでもありませんが、「今こそ各団体が情報共有を進め、力を合わせて現在の厳しい状況を乗り切って行く」との点で意見が一致しました。
フードバンク団体は財政基盤、運営形態もそれぞれ異なり、各団体からの事例報告がすべて私たちの活動に当てはまるわけでもありません。それでも、この時期に他フードバンク団体の現状を知ることができたのは大きな収穫でした。
一部報告にもある通り、中東情勢が緊迫してガソリン価格が暴騰、フードバンク活動にも影響が出ているようです。特に、ソスペーゾ多摩は集荷と配送をマイカーに頼り、ガソリン代も自己負担。毎週の走行距離を合わせると相当なキロ数に達し、各ボランティアには結構な負担となっています。急変する国際情勢が私たちの活動に与える影響をひしひしと感じます。 (有道)
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