最長12連休もありと言われた今年のGW。夏日や、突風が吹き荒れるところもあり、北海道稚内では雪も降りましたが、全国的には、さわやかな初夏の陽気に恵まれました。
私たちが食料支援する子どもたちは、大型連休をどう過ごしたのでしょうか。お母さんが仕事で忙しく、なかなか遠くまで連れて行ってもらえない子もいます。
今年のGWのキーワードは「安・近・短」だったとか。遊びに出掛けても「低予算で安く」 「なるべく近場で」 「日帰りで短時間」の人たちが多かったということです。あるTV局が今年は「ゴールデンウイーク」ならぬ「節約ウイーク」と伝えていました。
大型連休をどう過ごしたか、いずれ、きちんとした社会動向調査の結果が出るはずですが、取りあえず、私の周辺の知り合いの人たちから話を聴いてみました。人数も限られた狭い世界での「調査」ですが、少しは参考になります。
遠出したのは1家族だけ。東北の実家へ子ども連れで帰省、マイカーで2泊3日。 「夏は猛暑なので無理。旅行は今がチャンス。思い切って出掛けた」と言います。
他は「隣県の屋外イベント(大凧まつり)を見に行った」 「北関東の景勝地を観光」 「近県に帰省し空き家となっている実家を掃除」 「都内デパート物産展で買い物(夫婦2人)」 「外食レストランは高いので、弁当持参で近場の公園へ」 「駅前の子ども祭り・フリーマーケットへ」 「自宅近くをひたすら散策」 「自宅にこもり溜まった家事を片づけた」 「いつもと変わらず仕事(私たちが寄贈を受ける青果問屋さん)」 という人もいました。
東北旅行の家族を除き、共通しているのは「ほとんど日帰りレジャー」という点。若い世代の家族は「5月5日はこどもの日。泊りがけでどこかに連れて行きたかったのですが…」と言います。ホテル代も、交通費も、食事代も、こうも高くなれば、宿泊旅行は考えてしまいますよね。今年のGWは、出掛ける先を探すのに悩んだ人が多かったはずです。
「連休中の全体的な行動傾向」として「自宅でゆっくり過ごすという人が60%超」との調査結果(株式会社mitoriz)もあります。今は自宅にいても、ネット配信の映画やユーチューブなど娯楽も増え、「金もかけずに十分楽しめる」ということでしょうか。いわゆる「巣ごもり派」が半数以上も占めるのは、厳しい経済状況だけではなく、日本社会全体が「外向き」ではなく「内向き」になっているからかもしれません。
大型連休終盤になると、TVニュースは決まって「高速道路渋滞」 「東京駅、羽田空港の混雑」の様子を取り上げます。他に取材するものはないのか、と言いたくなりますが、今回も東京駅新幹線ホームで、小学生の男の子が「美味しいものたくさん食べた。ジジとババからお小遣いもらった」と答えていました。これからは、TV局もこういう「狙い通りのコメント」をする子供を探し出すのに苦労するでしょう。故郷への帰省や家族そろって泊りがけ旅行も庶民には「高嶺の花」となる時代ですから。
新型コロナウイルス禍以降、人々の休日の過ごし方がすっかり変わりました。今年の大型連休の人の動きを見ていると、その傾向がさらに強まりつつあるように感じます。 (有道)
📷 自宅近く駅前での子供祭り。多くの屋台が並び家族連れで賑わった。