子どもたちに食料支援をするフードバンクですが、意外にも子どもたちと顔を合わせる機会はそれほどありません。「子どもたちだけには、お腹いっぱい食べさせたい」を合言葉に活動を続けるボランティアには、ちょっと物足りない思いがあります。
同じ子ども支援でも、「子ども食堂」の場合は、多数集まってくる子どもたちに食事を提供し、ワイワイ楽しくおしゃべりもできて、子どもたちとの一体感も生まれます。
フードバンクは家庭で食べてもらう食料を配る活動ですが、ソスペーゾ多摩は食材を中間支援団体まで届け、各家庭への配布は各団体の施設ボランティアにお願いしています。なので、直接、お母さんや子どもたちに食品を手渡すことは少ないのです。
他のフードバンク団体の中には戸別配達をしているところもあります。私たちは個人のプライベート保護のため戸別訪問はなるべく避け、同時に各家庭の情報に詳しい地域団体に配布をお願いした方が「生活が厳しい家庭」に対象を絞って支援できる、と考えています。
私たちのメンバーの中には、中間支援団体の仕分け作業を手伝ったり、子ども食堂を見学するなどお母さん方、子どもたちとお話する人もいますが、基本的には子どもたちと接触する機会は多くありません。
フードバンクは物資配送が中心の地道な活動です。「お菓子やジュースを手渡し、子どもたちの笑顔を見たい」とボランティアを希望して来ても、「想像していたのと違う」と、すぐに辞めていく人もいます。
子どもたちと会う機会が少ないだけに、私たちの心が和むのは、子どもたちやお母さんからの感謝の言葉です。「御礼の言葉を期待してはボランティアは務まらぬ」とよく言われますが、やはり子どもたちからのメッセージは嬉しく、大きな励みになります。「ありがとう」と、たどたどしい文字で書かれたメッセージを読んで目頭が熱くなることもあります。
私たちばかりか、野菜、果物など食品を提供してくれる企業、団体の現場で働く方々にもお見せします。メッセージを読むと、皆さん顔がほころびます。
多摩市聖ヶ丘の子ども食堂「ほくの家」で支援を受ける皆さんは毎週欠かさず、御礼の寄せ書きを書いてくれます。最近届いたメッセージの一部をご紹介しましょう。
(原文のママ、お名前は伏せています。カッコ内は日付)
「沢山のお野菜、スープなど本当に有難く大切に美味しく頂いています!!」(7/5)
「暑い中、皆々様 本当にありがとうございます。頑張って子どもたちにも栄養たっぷり食べさせていただきます」(7/5)
「いつも沢山の野菜、果物が大変ありがたいです。夏休みも取らずにこんな暑い中を物資を届けてくださることに感謝しかありません」(8/2)
「夏の暑い中、たくさんのゼリー菓子うれしいです。桃も高くて横目で見るだけで 今回たくさんいただけて驚いています」(8/9)
「いつもありがとうございます。夏休み中なのでとても助かっています」(8/16)
「いつもありがとうございます。夏野菜のように子どもたちもグングン成長しています」(8/16)
「桃を沢山いただき子どもたちが喜んでいます。季節の果物ありがたいです」(8/16)
「ゼリーとやさいありがとう」(子どものひらがな書き、8/23)
「いつもありがとうございます(涙)お野菜などがたくさん本当に助かります」(8/23)
「学校も始まりお弁当もスタート。本当に助かっています。季節のもの、うれしいです」(8/30)
「いつも美味しい食品多種♡♡ 嬉しく一品一品味わって頂いています。元気に頑張りたいです」(9/6)
「沢山の食品、お菓子ありがとうございます!!高くて手が出せず、あきらめたりする時もあります。感謝し大切にいただきます。Thank you」( 9/6)
「お米ありがとうございます!お野菜に卵、お菓子と、子供がウォーッと叫んで喜んでいました」(9/6)
「毎週ありがとうございます。元気で暮らせることに感謝です。少し涼しくなってきて楽になりましたね」(9/6) (有道)
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